北海道のウイスキー蒸留所 — 土地と水がつくる味わい
北海道は、ウイスキー造りに向いた土地だと、しばしば言われる。 寒暖差の大きい気候、豊富な軟水、そして広大な原料地帯。 余市(ニッカ)に始まり、厚岸、マルス北海道信濃津貫、そして私たち丹丘蒸留所まで、道内の蒸留所はそれぞれ異なる風土を映した一杯を醸しています。
余市 — 北海道ウイスキーの源流
1934年、竹鶴政孝が北海道・余市に蒸留所を構えたのは、スコットランドに似た気候と水を求めてのことでした。 以来、北海道ウイスキーの象徴として知られ、石炭直火蒸留という伝統的な手法を守り続けています。
厚岸 — 霧と海がつくるピート香
道東・厚岸湾のそばに建つ厚岸蒸溜所は、アイラを理想のモデルに、国産ピートと海洋性気候で独自の香りを育てています。 霧の多い沿岸風土が、ウイスキーの熟成に独特の個性を与えています。
マルス北海道信濃津貫 — 道南の冷涼樽熟成
鹿児島と長野の本坊酒造が、道南・厚岸の隣で展開する蒸留所。 本州では得られない冷涼な気候と、長い冬が樽熟成のペースをゆるやかにします。
丹丘蒸留所 — 大雪山の伏流水と東川町の四季
丹丘蒸留所は、大雪山連峰の麓・東川町に構える、比較的新しい蒸留所です。 仕込み水は、地下数十年をかけて濾過された大雪山の伏流水。 原料の大麦は道内産、発酵は168時間かけて、蒸留後は東川町の四季の寒暖差を活かしてゆっくり熟成させます。 旭川空港から車で15分、蒸留所見学で工程とジン&ウイスキー試飲をお楽しみいただけます。
選ぶときのヒント
北海道ウイスキーと一口に言っても、土地ごとに個性は異なります。 沿岸の塩気、盆地の寒暖差、山麓の伏流水 — それぞれの蒸留所がどこの水を、どんな気候で樽熟成させたかを知ると、一杯の味わいがより深く感じられます。